2010.04.01
4月1日、都内のホテルにて吉田秀彦引退試合の記者会見が開かれ、㈱J-ROCK國保尊弘代表取締役より大会の正式名称が「DHC presents吉田秀彦引退~ASTRA~」に決定したことが発表された。
また、㈱エイチ・アイ・エス、パーク24㈱、㈱クライマルコーポレーション、ビッグアップルが協賛企業となったことも付け加えて発表。
そして、新たに出場が決まった選手を含めて、全8試合とオープニングファイト3試合。合計11試合が行なわれることが正式にアナウンスされた。
新たに出場が決まった選手及びこの日発表されたカードは以下の通り。
◆無差別級5分3R
吉田 秀彦(吉田道場) VS 中村 和裕(吉田道場)
◆ウェルター級(77㎏級)5分3R
長南 亮(TEAM M.A.D) VS チャ・ジョンファン(CMA KOREA/冠岳BJJ)
◆ライト級(70㎏級)5分3R
小谷 直之(ロデオスタイル)VS ホルヘ・マスヴィダル(アメリカン・トップチーム)
◆ライト級(70㎏級)5分3R
中村 大介(U-FILE CAMP.com) VS 天突 頑丈(PUREBRED大宮)
以上、既報の4カードと合わせ本戦全8試合となる。
吉田VS中村が決まったが、出場予定選手に連なっていたデニス・カーン(アメリカン・トップチーム)がヘルニアのため今大会を欠場、年内のMMA復帰が難しいことも会見で明かされた。
会見では出席した選手が順番に以下のようにコメント。
◆天突 頑丈
「吉田秀彦さんという偉大なファイターの引退興行に声をかけていただき、ありがたい思いです。恥じないようなファイトをします」
◆中村 大介
「連敗中の自分に声をかけていただき感謝の気持ちでいっぱいです。勝つ試合、気持ちで負けないような試合をします」
◆ホルヘ・マスヴィダル
「また、日本で試合ができるのが楽しみです。個人的にはチャンピオンシップがよかった。対戦相手はどこの誰だか知りませんが、ぶっ倒すだけです」
◆小谷 直之
「日本武道館、しかも憧れでもあった吉田秀彦さんの引退興行に出場できることを光栄に思います。どこの誰だか分かるような試合をしたいです」
◆チャ・ジョンファン
「最近、韓国では格闘技の大会が減ってきてしまい、自分より優れたファイターがいる中で自分を抜擢していただき光栄です。長南選手のことはよく知っています。
先日のDREAMの試合も見ましたが、ピラニアじゃなかった。まだピラニアのつもりなら、僕がサメになってピラニアを食います」
◆長南亮
「この前DREAMの試合が終わったばかりで、送り出してくれたDREAMの関係者に感謝しています。この韓国人選手、誰だ!?お前は! ってかんじですね。
大好きな吉田先輩の引退興行なので出場させていただきます」
そして國保代表は吉田秀彦VS中村和裕の一戦が決定した経緯について説明。
昨年の試合で吉田選手が菊田(早苗)選手に敗れ、引退をほのめかしたのですが、最初に誰と戦いたいと言ったかというと、中村でした。
その過程で吉田VS石井慧が決定し、ふり出しに戻りました。中村とデニス・カーンは一度決定したのですが、中村が「吉田先輩とやりたい」と会見で発言。
その後、契約上の問題がありながらも、対戦要求をしてきた選手、ケガをしていながらも対戦したいと言ってきてくれた選手、中村以外に2名の選手に絞られました。
関係者の方には感謝の気持ちでいっぱいです。いろいろ考えさせていただいた結果、引退興行という意味合いもあって、この一戦となりました。
どちらが勝ってもどちらが負けてもリスクがある試合かと思います。先輩として吉田も負けるわけにはいかない。
これから背負っていく立場として中村も負けるわけにはいかない。そんな一戦だと思います。
そして中村、吉田の順にコメント。
◆中村 和裕
「23歳で総合格闘技を始めて、吉田さんと社長と共に歩んできました。今でもそうですけど、今まで自分の主張というものを通したことがなかった。
心の中では吉田さんとやりたいと思っていた。柔道時代から格闘技時代、ずっと吉田さんの背中を見てきた者として複雑な思いが胸の中にあります。
でも私情抜き倒しにいきます」
◆吉田秀彦
「本来は大晦日で引退するつもりでいたのですが、引退興行が決まって、スタッフのみんなが頑張ってきてくれたおかげで、最後の試合を迎えることができました。
試合を終えたばかりの長南選手をはじめ、ここにいる選手みんなにありがたく思っています。最後に試合をするのがカズということで、やりづらいのは確かですが、
精いっぱい頑張って良い試合をしたい。良い試合をするのは間違いないことを約束します」
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