ASTRA

なんとも厄介な男がASTRAに登場することになった。大ヒット映画『ハリー・ポッター』のロケ地としても有名なイギリス・グロスター出身のチェ・ミルスだ。しかもチーム・トロージャンには、“ゴング＆ダッシュ”ファイターとしてかつてPRIDEで活躍したジェームス・トンプソンが所属していたイギリスの MMAを代表するチームである。トンプソンといえば、2006年のPRIDE男祭り-FUMETSU-で吉田秀彦に勝利していることも記憶しているファンも多いだろう。そんなトロージャン所属のミルスは2003年にMMAデビュー。戦績は12戦8勝3敗１ノーコンテストというレコードだが、特筆すべきはミルスの主戦場である、Cage Rageで二度にわたり、マリウス・ザロムスキーと対戦しているのだが、ミルスはザロムスキーと2戦して2連勝。一度目が2006年8月で1Rにヒザ蹴りで、二度目が2008年5月に１R終了時にドクターストップにより勝利と文句なしの内容だった。このザムロスキーこそが、昨年日本のMMAファンを震撼させた男だ。DREAMウェルター級GPに出場して、準決勝で桜井“マッハ”速人には左ハイキックで、決勝では、ジェイソン・ハイに右ハイキックでKOして、DREAM初代ウェルター級王者に輝いた男だからだ。このザムロスキーを完封しているのだから、ミルスはウェルター級では世界のトップクラスといっても決して言い過ぎではない。　8つの勝ち星の内訳は、4勝が打撃によるKO勝利。3勝が関節技による一本勝ち。1勝が判定。このウインロードを見ただけでも、ミルスがトータルファイターであるのは事実。リングでは『ハリー・ポッター』ばりに魔法のような幻惑殺法で、ASTRAを席巻してみせるのか？
【選手からのコメント】
私は、格闘技を始めてから日本で試合をする事が夢でした。今回、ASTRAという素晴らしいイベントで試合が出来る事をとても光栄に思っています。 チェ・ミルスというファイターの戦いの精神を日本のファンにお見せしたいと思います。